ウイルスは目に見えませんが、宿主(住み付く生物)に侵入しやすいカタチに突然変異し、宿主の防御を破って感染します。
各ウイルスには、それぞれ寄り付きやすい宿主があり、代表的なのはインフルエンザウイルスの場合は鳥で、今回のテーマであるコロナウイルスはコウモリとヒト(人間)です。
突然変異を繰り返すとは、コロナウイルスの立場から見てみると、感染したコウモリがバタバタ死んでいくと住む場所が減るので、ヒト型コロナウイルスに変異(人間に侵入しやすいカタチに変身)してヒト(人間)に感染します。そしてヒトが死んでいくとコロナウイルスは住む場所に困ってくるので、今度は新型のコウモリ型コロナウイルスに変異してコウモリにまた感染します。
こうして、コウモリとヒト(人間)はコロナウイルスに感染されるたびに、生き残るため強くなっていきます。具体的には自分の遺伝子配列を変えて(厳密にはDNA、RNA上の塩基配列を変化させ)免疫力の中心となる抗体を産生しやすくしていきます。
なので、コウモリと数万年レベルで共存してきたヒト、人種は進化の過程でコウモリを含めた生物、土地環境に適応できるよう遺伝子のフォーメーションを予め作り上げています。